オーエスジー新城工場 拡張工事
消防危険物
協働
- 所在地
- 愛知県新城市
- 施主
- オーエスジー株式会社
- 設計監理
- 株式会社オノコム デザインセンター
- 施工
- 株式会社オノコム
- 建物用途
- 機械製作工場、消防危険物一般取扱所、事務所
デザイン協力 DNP大日本印刷株式会社
当社はNEO新城工場の増築約16500㎡の基本設計、実施設計、申請、現場監理に関わる【協働事例】
- 敷地面積
- 110,678.14㎡
- 延床面積
- 拡張面積16,441.11㎡
- 構造
- 鉄骨造2階建
- 施工期間
- 2019.1-2020.9
Feature 01
Zero-One Factory NEO新城工場
DBでの設計依頼で開始した協働の事例。キックオフ会議から出席し、クライアントの事業計画のヒアリングから開始した。基本設計のスタートは増築工場のマスタープランであった。新工場のコンセプト実現に向けて様々な検討を行った。
鳥瞰写真
手前左が工場増築部。右が環境施設のフットサルコートを整備。消防危険物一般取扱所として、周囲の保有空地を確保しつつ安全搬送に必要な構内交通計画、駐車場計画を行った。
Feature 02
消防危険物
OSGは機械部品の製作工場として、消防危険物一般取扱所に該当する。
基本設計開始とともに消防事前協議を始め、その申請手続きに8カ月の期間を要した。
特にレセプション棟が危険物に該当しないため、工場と一体にするかどうかが議論となった。工場見学の動線や社員食堂の配置要望を踏まえ、レセプション棟は適切な防火措置を行うことによって工場中央に配置されることになった。
正面写真
ガラスカーテンウォールの棟がレセプション棟。奥の白い外壁面が工場棟。黒色部分がモニターで、工場エリア中央を貫通している。
Feature 03
スマートファクトリー
工場棟は25℃±1°の恒温空調の条件から、屋根部分にモニターエリアを設置して、中央空調設備・換気設備を行った。また、屋根はダブル折板、外壁はサンドイッチパネルとし、外装PAL値向上に努めた。
特高電源供給では2つの変台を設置。レセプション棟は屋上設備配置とした。防災設備として、消防危険物の基準から増築棟全体に泡消火設備を設置した。
スマート工場エリアが設定され、基幹工場へのグレードアップがなされた。
Feature 04
アメニティ―デザイン
レセプション棟1階はOSGがクライアントへの製品説明、工場見学を行うためのミーティングエリア、2階が社員福利厚生のための食堂エリアとなっている。
1階の内装はデザインパートナーとしてDNPが参画。2階は当社がデザインを行った。
OSGのコーポレートカラーの青色を天井に特徴的に使い、デザインインパクトとしている。中央のディスプレイと奥のプロジェクターが製品説明エリアとなっている。右側は大小6つの会議室を用意している。当社はDNPとオノコムとの間に立ち施工調整および法適合調整を行っている
Feature 05
社員食堂
350食の食堂。家具はオリバー製。平面計画、内装デザイン、家具レイアウト、フェイクグリーンコンセプトなど内装の一連をデザインした。OSG建設担当と家具メーカーに同行し、すべての家具セレクトをサポートした。
Feature 06
フリーアドレスオフィス
2期工事として、新工場が完成した後、旧工場棟の一角にある旧食堂を新事務所に改造した。工場全体を指揮する事務所エリアとなる。
家具はオカムラ製、オリバー製の混合。内装デザイン、一部の家具レイアウトに関わった。フリーアドレスを実現し、工場で働くイメージを一変するデザインとなった。
完成レポート
今回の【NEO新城工場】は、スマートファクトリーやフリーアドレスオフィスを実現し、OSGのなかでも新しいコンセプトをもつ工場への挑戦であった。それゆえ完成後は、OSGの基幹工場のひとつとしてクライアントへの説明やミーテイングなど、遠方ながらも多くの活用がなされている報告を受けている