愛知医科大学メディカルセンター
補助金
BCP
- 所在地
- 愛知県岡崎市
- 施主
- 医療法人愛生会北斗病院
- 設計監理
- 株式会社空建築事務所
- 施工
- 鹿島建設株式会社 中部支店
- 建物用途
- 病院(270床)
当社は建築の基本設計、実施設計、申請、発注、現場監理すべてに携わる
- 敷地面積
- 15,215.27㎡
- 延床面積
- 16,824.85㎡ うち増築9,165.80㎡
- 構造
- 鉄骨造6階建
- 施工期間
- 2013.11-2015.3
Feature 01
プロポーザルによる設計者選定
2012年クライアントから6社での設計者選定が半年間かけてなされ、当社が採択された。選定中は基本計画をクライアントと一緒に行う異例のかたちとなった。
鳥瞰写真
手前が南館、奥が今回増築した北館。奥の用地を三菱工場から取得し、増築が可能となった。構造エキスパンションによる一体増築を行い、建築を平行配置することによって、合理的なマスタープランが実現できた。
Feature 02
病院機能強化
診療機能強化と病床増床による北館増築の基本設計は毎週打合せが開催され、1年に及んだ。既存南館の病棟形態を基本的に踏襲する平面計画がなされた。
北館1階は外来診療機能を北館中心に配置転換を行う大きな機能強化を図った。2階は事務管理機能を拡充させる計画とした。3-5階は南館と渡り廊下でつなぎ、両館の病棟が同じフロアで段差なく連携できる1フロア2看護単位の病棟計画が実現した。
北館外観
ECPにラスタータイルを張った端正な外観。南館とデザインを統一した。1階外周に庇を回し、駐車場からの玄関までの屋根付き動線を確保している。
Feature 03
外来機能とデザインとの融合
1階外来は、診察室16室、放射線科の拡大移転、検査部門、内視鏡センター、2次救急センターの設置など、北館側に診療機能を集中させた。南館と北館に直行するホスピタルモールをつくり、わかりやすい外来動線の軸とした。
なお、2次救急設置の補助金を岡崎市から得ている。
外来待合
内装とサインの色で診察室エリアを視覚的に示すデザインとした
Feature 04
スタッフエリアの充実
2階管理部門は、病院の管理事務室、幹部室、医局、宿直室、講義室、会議室など北館2階ワンフロアを事務管理部門として拡充した。
講義室
可動間仕切による3区画への区画が可能で、常時は各種委員会を行う中会議室として利用している
Feature 05
病棟リハビリスペースのアイデア
3~5階の病棟は看護単位45床*6病棟を南館北館の各階を渡り廊下でつなぎ3フロアで構成した。その渡り廊下を巾6mで構成し、リハビリスペースにするアイデアによって、回復期の病棟リハを同フロアで行うことが可能となった。
病棟廊下
有効幅2.7mを確保し、将来の病床転換にも対応する構造とした
Feature 06
愛知医科大学メディカルセンターへの譲渡
2021年、北斗病院から愛知医科大学メディカルセンターへ病院が譲渡された。病院規模、建築形態、管理状況、コストなど愛知医科大学が購入に値する建築評価がなされた。その後、大学病院への機能強化を毎年図るべく、設備更新、外来改修が続けられている。当社も改修工事、定期調査報告など引き続き事業サポートに関わり続けている。
病室
4床室を中心に、2床室、個室、特別個室の4種類で構成した。