さくら第2保育園
補助金
- 所在地
- 愛知県春日井市
- 施主
- 社会福祉法人恩賜財団愛知県同胞援護会
- 設計監理
- 株式会社空建築事務所
- 施工
- 太啓建設株式会社
- 建物用途
- 保育所
- 敷地面積
- 2,982.42㎡
- 延床面積
- 2055.04㎡
- 構造
- 鉄骨造2階建
- 施工期間
- 2021.5-2022.2
Feature 01
春日井市による公募がきっかけ
2020年に春日井市が保育需要量の増加を見込み認可保育園の施設整備・運営をする事業者を募集。150人定員の保育園を市が保有する白山運動広場の一画に決められた面積以内で分筆をして整備をする。
当時、当社の設計監理にて福祉施設の改修工事中だったクライアントが応募する際に、設計協力の声を掛けていただいたことで今回の計画がスタートした。
Feature 02
近隣説明会
計画がまとまった段階で近隣説明会を開催。
近隣に住んでいるからこそ分かる課題が露呈。
それを解消すべく、市の保育関連部署や運動広場関連部署、建築・土木関連部署と連携をとりながら敷地の形状から全て再度検討をし直し、クライアント、近隣住民、春日井市が納得するかたちで事業を進めた。
Feature 03
送迎車両の動線
クライアントが保有する別の保育園では登園・降園時に送迎車両の事故と渋滞によって近隣住民へ迷惑をかけていることが問題となっていた。
それを踏まえ本施設では、駐車場の配列を対面駐車場ではなく並列の駐車場とし車の動線を一方通行とすることで見通しがよく分かりやすい駐車場となるようにし、一方通行の向きを検討することで近隣への影響を最小限となるようにした。
Feature 04
建物の形状
本敷地は西側に住宅が並んでおり、南側が運動広場となっている。建物の形状を南側に開けた「コ」の字型にすることで住宅への騒音を遮られるようにした。建物の高さは2階部分を東側に配置し、西側は平屋とすることでなるべく住宅へ影を落とさないようにした。
Feature 05
外側の印象と内側の印象の対比
配色計画をするうえで外は周囲になじむように、中は保育園らしい雰囲気になるようにと考えた。
その為、道路に面する外装は無彩色をベースとして正面のアクセントには自然になじむ色・素材を選ぶことで、色ではなく素材の質感や自然にできるムラを楽しむものとした。
一方で園庭や内装については、赤・青・黄色・緑といったカラー選定して園児らしい元気で明るい雰囲気とするとともに、建具や見せ梁の仕上げを木製として温かみのある園舎となるようにした。